パズー「石がざわめくの?」
ポムじいさん「石たちの声は小さいのでな」
-ふっとランプの灯を吹き消すと、周囲の石(廃坑内)が輝き始める。というシーンがあります-『天空の城ラピュタより』
私が何度も何度も見た、ジブリ作品の1つ『天空の城ラピュタ』。台詞を覚えてしまう程、見ていましたw
患者様の声を聴く事と、ラピュタがどう関係があるのかというと…
「患者様の声も小さい」という事です。
肉声で聞き取れない事もあります。
ですが、僅かな寝息、肌の色、体温、脈拍、排泄物、反射機能…これらを通してその声をきくことができます。
健常と言われる人では普段、大きな事としてとらえないかもしれない、バイタルサイン。
しかし患者様にとっては、とても大きなサインであり、声なのです。
その小さい声は、1度分かれば大きな声となって、私達に語りかけてくれるようになり、
医療スタッフとして対話が出来るようになります。
集中して考えてこそ、よく聞こえ、よく見える。
集中して考えてこそ、やることもよくできる。-チョン・ミョンソク牧師の明け方の御言葉より-
そう「集中」しないといけないんです。
患者様の小さい声を大きい声として聴けるようになるには、分かっていても、慣れやコツが必要なんですね。
自然に聞き取れる体質になるまでは、「集中」して接しないと見逃してしまいます。
例えば脈拍。波があります。等間隔は正常です。その中で、何秒かに1度間隔が飛んだりします。その瞬間のサインをつかまないといけません。
また、ほんの数分前まで異常なしだったのに、何かの瞬間、チアノーゼが出ていたり。
※チアノーゼ…唇が紫色になる事のように、皮膚・粘膜が青紫色になること。血中の酸素濃度が低下すると出ます。ヘモグロビン異常。
絶えず、時計の針が進み続けるのと同様に、
人の体も、病状も絶えず変化し続けています。ですから、患者様と一緒の時は常に「集中」していなければならないのです。
実習生は「どこを見たらいいか分かりません」
「患者様が自ら話されなかったので分かりませんでした」「それには気づきませんでした」と、もがきます。
私も最初はそうでした。
すべき検査や業務をこなしていると、その小さい声が聞こえにくくなってしまうのです。
聖書を学ぶようになって
神様の声もそのようにそうなだ…と思うようになりました。
人や、自然万物で沢山教えて下さる神様です。ですが、集中していないと見落としてしまいます。
しかし、集中したら色んな情報が入ってくるようになります。
必要な情報が多いと、より適した判断と行動がとれます。その分無駄が減り、解決も速くなります。
神様も聖霊様も御子も特に「人」を通して、
「万物」を通して悟るように啓示してくださるから、
いつも関心を持って考え、求めなさい。-チョン・ミョンソク牧師の明け方の御言葉より-
そしてこの「関心」を持つことも非常に大切だと、本当に実感します。
患者様に関心をもち、症状・病状に関心をもち、環境・状況に関心を持たなければ、発信されているサインを見逃してしまうからです。
患者様の声をよく聴くためには、集中することと、関心をもつこと。
これが出来れば、大丈夫です^^