摂理好きチーナが尊敬する女性は沢山いるのですが、
今日は、杉原千畝氏の奥様、幸子(ユキコ)夫人について。
書籍を通して改めて、杉原千畝氏を深く知る事になるのですが、
その傍らにいらっしゃる、幸子夫人は素晴らしい女性だなと思います。
幸子夫人は千畝氏の事をこのように言われていました。
「あまり饒舌な方ではなかったのですが、言葉を選ぶように、私に分かりやすく話そうとしてくれているのがわかりました。
私にとってそんな〝千畝さん〟の態度は不思議な感じでした。
当時は女性の話を真剣に聞いて、きちんと答えてくれるような男性はほとんどいなかったからです」
自分の事を多く語らない人はよくいらっしゃいます。
千畝氏も、元来の性格や職業上そのような一面があったようですね。
しかし、幸子夫人はしっかりとその人柄を感じ取っていらっしゃいます。
少ない対話の中でも、相手の良さを感じ取れる感性を持つ人には憧れを抱きます。
千畝氏が命のヴィザを発給され、現在ではとても尊敬される存在とされていますが、
当時は、まだ外務省から許可もおりていない段階で、ヴィザを大量発給されたのです。
ドイツと同盟を結んでいたため、ユダヤ人への良い対応はかなり危険な状況。
外交官という職を失うかもしれない。家族に身の危険が迫るのも見えていたと思うのですが、
千畝氏が命のヴィザを発給するか否か悩まれている時、
「あなたがする事は間違っていない」とはっきり言われたそうです。
身の危険が迫っている時、
ヴィザを発給せずに、その人達を置いて逃げる事も出来る時でした。
考えが同じでないと言えない言葉ですよね?
幸子夫人のその一言は、
とても大きな支えになったのではないでしょうか。
千畝氏と同じ心をお持ちだったんだ。
ヴィザ発給は領事である千畝氏でしか出来ないですが、
千畝氏と共に、命のヴィザを発給した方なんだなと私は思いました。
結婚して一緒に暮らす夫婦でも「性格」が合わなければ
一緒に生活できないから一緒に暮らせない。
神様の歴史もそうだ。
「三位の心、主の心」に合わせてこそ一緒に暮らす。
–鄭明析(チョン・ミョンソク)牧師の御言葉より–
時が進み、日本に帰国された杉原夫妻。
ヴィザの大量発給の件で、外務次官から退職通告書が送付されたとの事。
色んな想いがあったと思うのですが、
部下の発言などでは「すべて黙っていて、分かる人だけが分かってくれればいいという、言い訳をしない方でした」
「自分についてはまったく話さなかった。誰にでも温かく接する人柄だし、決して、上から見下ろしたり、差別したりしなかった」
と。そんな温厚であまり語らない千畝氏。
事実を知らない同僚からは
「杉原はユダヤ人に金をもらってやったのだから、金には困らないだろう」と噂され、その時は本気で怒りを表している、との記載もありました。
それだけの人を怒らせるなんて、
本当に無神経で無知な発言は凶器ですね。
千畝氏の事ばかり書きましたが、
ご自分の事を、自分では多く語らなかった千畝氏の事を、
幸子夫人は本に記して、証されています。
愛する方が誤解される事は、本当に辛いですよね。
しかも、命をかけて、何もかも失ってしまう事も覚悟して、人の命を救った功績のはずなのに…。
決してお金のために行った訳でもないのに…。
命のヴィザ発給当時も言葉と真実な愛で千畝氏を支え、
現在も、
無知や誤解された情報から、
本に綴った言葉と変わらない愛で支え、守り続けられている。
妻として、愛する人を守るその姿は、
まさに ”真の妻” だなと感動させられます。
<愛>で治めなさい。
<愛>が一番強く、力と御力がある。
心でだけ御子を愛するのではなく、行動しなさい。
-鄭明析(チョン・ミョンソク)牧師の御言葉より–
変わらない愛で、生涯愛し合う夫婦はとても多いでしょう。
しかし、
愛する人のために、心で思うだけじゃなく
行動し続ける方はどのくらい、いらっしゃるのでしょうか?
杉原夫妻は他界されています。
70年前の戦時下でこれだけの事を成されているのですから、
時代ももっと進み、色んな事が新しくなっている現在。
より世界情勢についても、
人間の存在価値(人はみな平等である事)も、
世界中の人とやりとりする事も、可能な時代。
このような先人達の正しい人道は、認められるべき時には必ず認められるという事を
歴史から学べる時代です。
良心に従い、正しい人道を行う人が増えないといけない時代ではないでしょうか?
歴史は常に発展しています。
そのように、人が成す愛ももっと発展していくべきではないでしょうか。
私も、もっと愛深い人になれるように、努力し挑戦していきたいと思います。
”新の愛”を備えた人間を目指していきたいと思います^^
にほんブログ村