佐賀には「カチガラス」というカラスがいる。
これは、佐賀での呼び方らしく、本当は「カササギ」というらしい。
佐賀には、ほとんどこのカチガラスばっかりだったから、カラスを見ると
「黒っ!!」
「でかっ!」…と思ってしまう(;´∀`)
@pixabay
真っ黒なその姿によりいっそう「不吉さ」を感じていた。
大きさも全然違う。
カチガラスは小さくてかわいいが、
カラスは大きくて怖い。
また、
カチガラスの「天敵」がカラスだ。
カラスはカチガラスを狙う。
このカチガラス、もともと日本に生息していたものではなく、
朝鮮半島から送られてきた捧げものだったようだ。
佐賀であたりまえのように見かけるから、
日本中どこでもいるのだろうと勝手に思っていたが、
調べてみると、ほとんど「佐賀」にしか生息していなかった。
(゚д゚)!びっくり!!
海外では、北イギリス、ヨーロッパ全域、ロシア平野、中央アジア、モンゴル、朝鮮半島、ベトナム、北アメリカなど、北半球のあちこちにカササギの仲間が生息しているのに、
@www.pref.saga.
日本では佐賀平野とその近辺だけ。
なんで??
不思議である。
このカチガラス、正式名称は「カササギ」というらしい。
カササギという名前だが、決してサギの仲間ではない。
カラスの仲間だ。
白いお腹がチャームポイント。
@www.cec-web.
羽を広げるとこういう姿になる。
@ameblo
この羽の白い部分が素敵で、佐賀では「県鳥」に指定されている。
また、「国の天然記念物」に指定されているそうだ。
えぇ~~~!!
今まで知らなかった…(* ̄□ ̄*;
佐賀県のホームページによると、
体長約40cmで、羽から胸にかけての白と黒のツートンカラーが特徴の愛らしい鳥です。雑食性で、昆虫、ミミズ、貝類、魚類、カエル、さらには果実類(キュウリ、スイカ、柿など)、穀物、豆類も餌としています。 一番の天敵はカラスで、カササギの巣を襲い、卵やヒナを捕食します。また、巣立ち直後のヒナは、ネコにも襲われます。県内の指定地には、13,000羽~17,000羽のカササギが生息していると推定されます。
@www.pref.saga.
この「カササギ」、日本の文献を見ると、
○「魏志倭人伝」には「倭の国には無い鳥」として「カササギ」が登場している。
○文献上で「カササギ」が日本にいることを確認できるものは、「推古記」だ。ここに、「難波吉士磐金(新羅系渡来人)が新羅より至りてカササギ二羽を献る」という記述がある。
○「新古今和歌集」では、大伴家持が歌った「カササギの 渡せる橋に置く霧の 白きを見れば 夜ぞふけにける」という和歌に「カササギ」が出てくる。
Q どうして「カササギ」とか「カチガラス」という名前が付いたのだろうか?
語源を調べてみた。
「鳥名由来辞典」を見ると、「カササギ(カチガラス)」の名前の由来は
○鳴き声が「カチカチ」と聞こえるから「カチガラス」と付けたという説。
○その鳴き声が「カッチ」と聞こえる所から、「勝カラス」と縁起の良い鳥として「秀吉軍」が名付けたという説。
○韓国では「カササギ」の事を「カッチ」と呼ぶから、そこから「カチガラス」となったという説。
○百済人が「カササギ」の事を「カチチャク」と呼んでいた事から、変化して「カササギ」になったという説。
○つがいで行動する繁殖期は、いつも電線の上で顔を見合わせたり、体を密着させたり、何か二羽で語り合ったりして仲睦まじい。
一方が飛び立つと、すぐにもう一方も後を追う姿から、韓国では「カッチ(一緒に)」という名前が付けられたという説。
このような様々な説があるようだ。
いつも一緒に行動する仲睦まじい姿は、本当に微笑ましいですね☆
カッチ カッチ
カチガラス語源参考@asitahuku.