聖書には、神様からのメッセージを夢を通して受け、解き明かす賜物を貰った人の話が出てくる。
代表的な人物はヨセフだ。
ヨセフは、旧約聖書の「創世記」に出てくる人物で、父はヤコブ。
この頃は「一夫多妻制」だったため、ヤコブは何人も奥さんがいて、子どもは12人。
12人兄弟!\(◎o◎)/
ビッグダディも真っ青であるwww
そんなヨセフは11番目の子ども。
ヤコブの一番愛する奥さんから生まれた子どもだったから、ヤコブが兄弟の中でも、とてもヨセフを可愛がった。
それを見て嫉妬したのは、腹違いの兄10人。
ある日、兄たちはヨセフを謀って、エジプトの奴隷商人に売り渡してしまう!
昼ドラのような出来事である。
(聖書は歴史書なので実際に起こったことですが(;’∀’))
ヨセフが出てくるのは、旧約聖書「創世記」の37~50章。
ヨセフは、神を愛する誠実で聡明な若者で、他の腹違いの10人の兄たちの悪行には加わらず、
忠実に正しいことに従っていた為、兄たちからは酷く憎まれていた。
小学校でも、こういう状況あるある~(;’∀’)
正義観をもって
「それやったらダメだよ!」
「先生に言うよ!」
そう言う子の方が、むしろ悪いことをしている子たちに邪険にされたり、叩かれたりするという理不尽さ…
何千年も昔から、子どもたちって変わらないんだなぁ(;^_^A
そんなヨセフ、
ある時、2つの特別な夢を見るようになる。
ヨセフは彼らに言った、
「どうぞわたしが見た夢を聞いてください。
わたしたちが畑の中で束を結わえていたとき、わたしの束が起きて立つと、あなたがたの束がまわりにきて、わたしの束を拝みました」。
すると兄弟たちは彼に向かって、
「あなたは本当に私たちの王になるのか。あなたは実際私たちを治めるのか」と言って、彼の夢とその言葉のゆえにますます彼を憎んだ。
ヨセフはまた一つの夢を見て、それを兄弟たちに語って言った、
「わたしはまた夢を見ました。日と月と十一の星とがわたしを拝みました」。
彼はこれを父と兄弟たちに語ったので、父は彼をとがめて言った、
「あなたが見たその夢はどういうのか。ほんとうにわたしとあなたの母と、兄弟たちとが行って地に伏し、あなたを拝むのか」。
兄弟たちは彼をねたんだ。
しかし父はこの言葉を心にとめた。
<創世記37章6~11節>
ヨセフが、夢について兄弟たちに知らせたのは、優越感ではなく、ただ「神様の夢の啓示」を皆に知らせたかったから。
でも、兄たちにはそれが煩わしく思えた。
そして、とうとうヨセフを銀20枚で奴隷商人に売り渡してしまう!
…嫉妬って本当に恐ろしいですね(;・∀・)ヒェ~
ヨセフは、わずか17歳でエジプト人ポテパルの奴隷として仕えることに。
飛び抜けて聡明で勤勉だったため、ヨセフは主人のポテパルの信頼を得、ついには家政を全て任せられるようになる。
ヨセフは非常に美しい若者だったため、主人ポテパルの妻はヨセフに夢中になり、「自分と関係を持つよう」何度も迫るようになる。
しかし、ヨセフは、
「どうしてわたしは、この大きな悪行を犯して、神に対し罪を犯すことができるでしょうか!」
とハッキリと拒み続けた。
どんな時でも「神様」に対して誠実なヨセフ、かっこいいヽ(*゚▽゚*)ノ★
ある日、ポテパルの妻は絶好といえる誘惑の機会を得る。
夫が留守で、ヨセフが一人で仕事をしている状況。
ポテパルの妻はヨセフの衣をつかみ、「わたしと寝なさい!」と強要する。
ヨセフを誘惑するポテパルの妻
しかし、ヨセフは掴まれていた衣を脱ぎ去り逃げて、ポテパルの妻の手を逃れる。
すると、彼のその態度に逆上したポテパルの妻は、
「あなた‼あの家令が、私を強姦しようとしたわ!」と夫に訴える。
ヨセフから剥ぎ取った服を「強姦の証拠」に見せかけ強姦罪をねつ造したのだ!
女の逆恨みって、本当に怖い‥!(´;Д;`)ガクブル
妻からそのことを聞いたポテパルは、大激怒(*`Д´)ノ!!!
ヨセフは獄屋に投獄されてしまう。
囚人となったヨセフは過酷な環境の中でも変わらず神様に忠誠を尽くし仕える。
獄中でもその正直で誠実な人格と有能さが認められ、他の囚人達を世話する管理官になる。
ある時、ファラオの献酌人の長とパン焼き人が投獄される。
その2人は同時に不思議な夢を見るようになる。
彼らは言った、
「わたしたちは夢を見ましたが、解いてくれる者がいません」
ヨセフは彼らに言った、
「解くことは神によるのではありませんか。どうぞ、わたしに話してください」
給仕役の長はその夢をヨセフに話して言った、「わたしが見た夢で、わたしの前に一本のぶどうの木がありました。そのぶどうの木に三つの枝があって、芽を出し、花が咲き、ぶどうのふさが熟しました。時にわたしの手に、パロの杯があって、わたしはそのぶどうを取り、それをパロの杯にしぼり、その杯をパロの手にささげました。」ヨセフは言った、「その解き明かしはこうです。三つの枝は三日です。今から三日のうちにパロはあなたの頭を上げて、あなたを元の役目に返すでしょう。あなたはさきに給仕役だった時にされたように、パロの手に杯をささげられるでしょう。それで、あなたが幸せになられたら、わたしを覚えていて、どうかわたしに恵みを施し、わたしの事をパロに話して、この家からわたしを出してください。わたしは、実はヘブル人の地からさらわれてきた者です。またここでもわたしは地下の獄屋に入れられるような事はしなかったのです」料理役の長は、その解き明かしの良かったのを見て、ヨセフに言った、「わたしも夢を見たが、白いパンのかごが三つ、わたしの頭の上にあった。一番上のかごには料理役がパロのために作ったさまざまの食物があったが、鳥がわたしの頭の上のかごからそれを食べていた」ヨセフは答えて言った、「その解き明かしはこうです。三つのかごは三日です。今から三日のうちにパロはあなたの頭を上げ離して、あなたを木に掛けるでしょう。そして鳥があなたの肉を食い取るでしょう」<創世記40章8~19節>
ヨセフは神様から「特別な夢を解き明す」賜物を貰っていた。
献酌人の夢は、「三日のうちに、元の地位に戻されること」
パン焼き人の夢は、「三日のうちに、処刑されること」だと解いてあげた。
三日後、ヨセフが解き明かした夢の通りになったが、献酌人はヨセフとの約束を忘れてしまった。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜
彼らの夢の解き明かしをした2年後、ヨセフが投獄されて13年が経ったある日、
ファラオ王は2つの意味深な夢を見る。
二年の後パロは夢を見た。
夢に、彼はナイル川のほとりに立っていた。
すると、その川から美しい、肥え太った七頭の雌牛が上がってきて葦を食っていた。
その後、また醜い、やせ細った他の七頭の雌牛が川から上がってきて、川の岸にいた雌牛のそばに立ち、 その醜い、やせ細った雌牛が、あの美しい、肥えた七頭の雌牛を食いつくした。
ここでパロは目が覚めた。
彼はまた眠って、再び夢を見た。
夢に、一本の茎に太った良い七つの穂が出てきた。
その後また、やせて、東風に焼けた七つの穂が出てきて、 そのやせた穂が、あの太って実った七つの穂をのみつくした。
ここでパロは目が覚めたが、それは夢であった。
<創世記41章1~7節>
目が覚めて胸騒ぎがした王は、「これは神様が見せた啓示の夢だ」と思い、夢の解き明かしをエジプト全土の魔術師たちにさせたが、誰もその夢を解き明かすことが出来なかった。
献酌人がやっとヨセフを思い出し、王に告げると、直ちに王はヨセフを呼び寄せた。
解き明しが巧く出来なければ、ライオンのエサにされてしまう緊迫した状況で、大勢の廷臣たちや、賢人や魔術師、宮廷に仕える者たちが固唾を呑んで見守る中…
神からの賜物を得ていたヨセフは、次々と、難解な夢の解き明かしをする。
ヨセフはパロに言った、
「パロの夢は一つです。
神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。
七頭の良い雌牛は七年です。
七つの良い穂も七年で、夢は一つです。
あとに続いて、上がってきた七頭のやせた醜い雌牛は七年で、東風に焼けた実の入らない七つの穂は七年のききんです。
わたしがパロに申し上げたように、神がこれからしようとすることをパロに示されたのです。
エジプト全国に七年の大豊作があり、 その後七年のききんが起り、その豊作はみなエジプトの国で忘れられて、そのききんは国を滅ぼすでしょう。
後に来るそのききんが、非常に激しいから、その豊作は国のうちで記憶されなくなるでしょう。
パロが二度重ねて夢を見られたのは、この事が神によって定められ、神がすみやかにこれをされるからです。
それゆえパロは今、悟(さと)く、かつ賢い人を尋ね出してエジプトの国を治めさせなさい。
パロはこうして国中に監督を置き、その七年の豊作のうちに、エジプトの国の産物の五分の一を取り、 続いて来る良い年々のすべての食糧を彼らに集めさせ、穀物を食糧として、パロの手で町々にたくわえ守らせなさい。
こうすれば食糧は、エジプトの国に臨む七年のききんに備えて、この国のためにたくわえとなり、この国はききんによって滅びることがないでしょう」
<創世記41章25~36節>
ーエジプトに、近い将来 長くて深刻な飢饉が来るー
それに備えるための賢明な緩和策まで示したヨセフの解き明かし。
ファラオは、見事に夢を解き明かし、解決策まで示したヨセフの知恵に深い畏敬の念を抱き、彼に神が共にされていることを認め、ただちに王に次ぐ第二の支配者(首相)に任命する。
エジプトの第二の支配者となったヨセフ
結局、ヨセフの兄弟たちも首相となったヨセフを仰ぎ見るようになり、結局ヨセフが幼い時見た夢が「現実」として成就した。
ヨセフを拝む兄弟たち
このように、神様はその時代その時代に必要な事、これから神様がなさる事を使命者(預言者)や該当する人に告げられる。
夢だったり、脳中の幻だったり、霊感だったり、神の御言葉だったり、告げる方法は様々だ。
歴史的な大きな事や、重要な秘密は時代に遣わした使命者一人に。
個人的な事などは、それぞれ該当する人たちに見せて下さる。
だから、「夢」を軽んじてはいけない。
神様のメッセージが入っているかもしれないからだ。
全てがメッセージというわけではなく、ヨセフやファラオ王のように「胸騒ぎがする夢」「意味深な夢」がそういう可能性が高い。
そういう「夢」をみたら、心にとめておくといいかもしれません。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜☆。.:*・゜
先日、バイブルスタディを聞き始めたばかりの子とご飯を食べていたら「夢」の話になった。
「夢見たりするの?」
「実は、昔から何度も見る夢があるんです」
「何なに?」
話を聞いてみると、ゾンビに追いかけられる夢みたいだ。
最終的にゾンビに腕を掴まれて、絶体絶命の状況にまでなるらしい。
しかし!
最後の最後に男の人が現れて、その子を助けて、代わりに彼の腕がゾンビに食べられるという夢だそうだ。
その話を聞いて、
「それって…キリストじゃない?」
そう思ったから口に出すと、
「そうかも!」
本人も納得していた。
全人類を救うために、自分の体を十字架にかけたキリスト。
その犠牲の姿が現れている夢のようだった。
何度も何度も同じ夢を見るとは意味深な…(* ̄□ ̄*;
神様からの夢のメッセージなんじゃないいかなと思ったまっちゃんでした★