世界 国政に対するデモまとめ
2016年、韓国のパク・クネ大統領に対する退陣要求デモで、国民が立ち上がり、ろうそくを持ってソウルの街を行進した出来事は記憶に新しい。
あの、激しい民族が暴動を起こすのではなく、黙々と「ろうそく」を持って抗議する姿が新鮮だったし、静かではあるが、その内に燃える「正義」と「愛国心」の熱さが現れた珍しいデモだった。
国の汚職を目の当たりにした市民が「国を良くするために」立ち上がる姿を見ると、「人としての正しい心」がまだそこに生きているように感じる。
今回は、2016年~各国で起きた、「国政に対する国民のデモ」をまとめてみた。
ルーマニア
2017年2月5日、ルーマニアでは政府に対しての抗議デモが1月31日夜から2月5日夜まで6日連続で行なわれ、約50万人が参加しました。
氷点下の寒さにも関わらず、ルーマニア全土から市民が集まり「辞任しろ!」と抗議し怒りを表しました。
AFP時事ニュースより
これは、汚職を免罪する緊急命令を発令した政府に対して、市民が立ち上がったものだ。
ソリン・グリンデアヌ首相政権は、発足してからわずか一ヶ月しか経っていない。
なのに、どうしてわずか一ヶ月でこのような事態が起きたのだろうか?
2016年12月31日、ソリン・グリンデアヌ首相率いるルーマニア政府は
「汚職による損失額が4万4000ユーロ(約530万円)以上だった場合のみ収監対象とする」
という緊急命令を出した。
これが、「現在2万4000ユーロ(290万円)の汚職をめぐって裁判にかけられているリビウ・ドラグネア党首を救済する目的だ」と、市民の怒りを買ったようだ。
緊急命令の撤回をするソリン・グリンデアヌ首相 2017年2月4日撮影 AFP時事ニュースより
デモを受け、ソリン・グリンデアヌ首相は緊急命令の発令を「撤回」したが、それだけでは市民の怒りはおさまらず、退陣を迫る声が高まっている。
ベネズエラ
2016年9月1日、南米ベネズエラの首都カラカスで、「ニコラス・マドゥロ大統領の政権に対する抗議デモ」と「政権支持派のデモ」がそれぞれ行われた。
野党支持者らの反政府デモは過去2年間で最大で、「経済危機の責任がマドゥロ大統領にある」と辞任を求めた。
またデモ参加者たちは、「大統領罷免の是非を問う国民投票の実施を選挙管理委員会が遅らせている」と非難した。
これに対してマドゥロ大統領は、「野党がクーデターを起こそうとしている」と非難。
政権支持派の集会にも大勢が集まった。
(AFP時事ニュースより)
ベネズエラは、国民の中で「反政府支持派」と「現政府支持派」に二分化されており、2017年現在もマドゥロ氏が大統領を務めている。
ブラジル
2016年3月13日、汚職事件や景気の悪化に対する市民の不満が爆発しました。
大通りを埋め尽くす大勢の人たち。
反政府デモの参加者はこの日、ブラジル全土で360万人を超えました。政治に怒りの矛先が向くのは、やはり資源価格の下落による『経済の悪化』や『インフレによる物価上昇』が主な原因です。
(ロイターより)
経済が悪化し、治安が悪化し、国民の不安が増す中での「政治の腐敗」。
それに耐えられなくなった国民が立ち上がっての大規模デモ。
参加者らはルセフ大統領(当時)の弾劾を求めた。
検察側の推測によると、2004年から2012年までに横領された汚職金はおよそ80億ドル(9120億円)にあがるとされている。
汚職事件に関連し、ルセフ大統領(当時)の後ろ盾であるルーラ前大統領が、検察当局に訴追され政権批判が強まる中、「ルセフ大統領の退陣」を望む声が各地であがった。
ルーラ氏(男性)2003~2010年まで大統領に就任。
ルセフ氏(女性)2011~2016年まで大統領に就任。
(ロイターより)
ルセフ大統領(当時)は「政府会計の粉飾に関わった」として弾劾手続きの対象となり、
2016年5月、最大180日間の職務停止処分となった。
その後、リオ・オリンピックの前に、もう一度国民のデモが起こり、
2016年8月31日、ブラジル上院による罷免投票の結果、賛成61に対し反対20により大統領職から罷免となる。
そして、2017年現在はミシェル・テメル氏が大統領だ。
彼は、ルセフ大統領の時の副大統領で、ルセフ大統領を罷免に追い込んだ中心人物である。
そのため、国民からは賛否両論で、彼のやり方を批判する声も少なくない。
また、ブラジルは汚職が常習化されており、彼も同じ穴のムジナではないかという声もあがっている。
ブラジルは、人口が世界で第5位であり、2億人を超える大国である。
経済が低迷し、治安が悪化し、政治の腐敗がはびこる中で、国を救済する大統領は現れるのだろうか?
異例の事態 世界的な「反トランプ」デモ
ここまでは、一国の中で行なわれたデモを取り上げたが、今一番世界中の注目を集めている大統領といえば、アメリカのドナルド・トランプ大統領だろう。
~トランプ大統領の政策~
●イスラム教徒の入国禁止
●移民制度改革の撤廃(メキシコとアメリカの間に壁を建設)
●TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の離脱(外国への関税の引き上げ)
●国内の税制改革(年収2万5000ドル(約300万円)未満の人の所得税を免除)
●武器の所有権利(銃規制強化に反対)
●退役軍人の医療制度変革
これらの政策の中で、特に物議を醸しだしたのは「イスラム教徒の入国禁止」と「移民制度改革の撤廃」である。
「人種差別だ」
「宗教で人を差別するべきではない」
など非難の声が上がった。
2017年1月20日に大統領に就任した直後の21日に、アメリカで女性主導の「反トランプ」デモが行なわれたが、それに連携して世界中で「反トランプ」デモが行なわれた。
デモは、世界の計600カ所以上で行なわれ、参加登録者の人数は250万人を超えた。
ロンドンでは10万人
フランスでは、エッフェル塔周辺だけで7000人を超えた。
他にも、スペイン(バルセロナ)、イタリア(ローマ)、オランダ(アムステルダム)、スイス(ジュネーブ)、ハンガリー(ブダぺスト)、ドイツ(ベルリン)、チェコ(プラハ)、オーストラリア、ニュージーランドでも行なわれた。
(Yahoo!ニュースより)
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シリア方面からアメリカへの入国禁止 トランプ大統領令 各方面に多大な影響
政治には、多かれ少なかれ、表と裏があるのだろうなと考えてしまう・・・
様々な人がいて、様々な考え方があるからこそ、それを一つにするのは至難の業だ。
そもそも、何万人、何億人の人々がみんな納得するような政策など、遠いものに感じてしまう。
神様は仰った。
「神と人の考えの次元は天と地ほど差がある。」
そして、この「天と地ほど」という「天」の意味も、人間が考える「天」ではないと仰った。
「天」と言えば、あなたたち人間は「飛行機が飛んでいる空」だったり、「雲が浮かんでいる位置」くらいの距離を考えるだろう?
でも、神の言う「天」は違う。
「神の立場で見た天」とは、「光で150億年以上行く場所」のことを言う。
神と人の考えの次元は、それほどにも違うということだ。 摂理の御言葉より
だから、お師匠はこう仰った。
「自分で判断し決めないで、神様に祈り、神様の御言葉を聞き、神様と一緒に選択することだ。」
「人間は長い将来を見据えて考えることが出来ないから、後で失敗して後悔したりする。」
「しかし、神様は長い将来まで全て見据えて考えるから、時間がたてばたつほど甲斐があり喜びだ。」 摂理の御言葉より