~各国の首相・大統領交代~
アメリカ合衆国のトランプ氏が新大統領に決まったのは記憶に新しいが、最近、
「大統領が変わる」
「首相が変わる」
というニュースを頻繁に目にする。
でも・・
そもそも、「大統領」と「首相」って何が違うの?
( ³ω³ ).。O
疑問に思ったので、調べたことをまとめると・・・
★大統領
「大統領」は、王がいない「共和制国家」で、国家を代表する人物=その国のトップ=国家元首。
(ちなみに、王政国家の場合は国家元首は「国王」になる)
権限は三権(行政・立法・司法)を持つ。
基本的に、国民投票で選ばれる。
ex アメリカ
★首相
「首相」は、議院内閣制(日本はこれ)の国では、与党(多数)の党首を「首相」に任命する。
国民が直接選ぶのではなく、議員が投票し選出する。
国によっては、「大統領」と「首相」が両方存在する国もある。
★大統領と首相
フランスやロシアは、大統領に力があるが議会・内閣がそれとは別に力を持っている。
ドイツやイタリアは、大統領は象徴的な立場で外交を主に行ない、実質的な権限は首相が持っている。
日本は、立憲君主制で、天皇の権限はほぼ無く、内閣総理大臣が「首相」と同じ役割で実質的な権限を持っている。
さて、「大統領」と「首相」の違いが分かった所で・・・・
最近のニュースまとめ編
~大統領・首相が交代の動きがある国~
●オーストリア
12月4日に大統領選挙が行われたオーストリア。
候補者の支持率は世論調査でも僅差で、ベレン氏とホーファー氏、どちらが当選するか分からないとされていた。
結果、
大統領に当選したのは、欧州連合支持(リベラル)派のファン・デア・ベレン氏。
4日の開票結果に喜ぶベレン氏@www.jiji
「移民受け入れを反対」する、極右政党のノベルト・ホーファー氏は敗退。
新大統領ベレン氏は当選後、「私は、自由な発想で、リベラルで、まず何よりも欧州を支持するオーストリア共和国の連邦大統領になるよう努力する」と国民に約束した。
●フランス
先日、オランド大統領が次の大統領選挙に出馬しない意志を出していたが、それを機に、首相を務めていたバルス氏が立候補する意向を示した。
バルス首相@jp.sputniknews
来年4~5月に行われるフランス大統領選で、バルス首相(54)は5日、与党の社会党など左派陣営の候補を選出する予備選に立候補する意向を表明した。社会党では支持率が歴代最低水準に低迷するオランド大統領が再選出馬を断念しており、バルス氏は後継に最有力視されている。
バルス氏は「フランスのために全てをささげる」とした上、左派が極めて劣勢との見方に対し、「左派に大統領選の資格がないかのような考え方に憤りを感じる」と述べ、党内結束に努める考えを示した。出馬に伴って首相を辞職する。
バルス氏は2012年5月に発足したエロー内閣で内相となり、14年3月から首相を務めた。予備選にはには以前から意欲を示していた。
来年1月に行われる予備選にはモントブール元経済相、アモン元国民教育相ら7人がすでに出馬を表明。
世論調査では8候補中、バルス氏の支持率が高く、モントブール氏が後を追う。
選挙は来年の4月~5月。
右翼派の候補者が有力かと思われていたが、バルス氏が出馬する意向を示したことで、今後ますますどうなるか分からなくなってきた。
●ニュージーランド
首相が急に辞めた国もある。
ニュージーランドのキー首相は「家族との時間を大切にしたい」という理由で、突然首相を辞任することを発表したそうだ。
驚き(゚д゚)!
である。
日本では、まずありえない辞任理由!
ニュージーランドのキー首相による突然の辞任発表を受け、イングリッシュ副首相兼財務相は6日、首相の後任を選ぶ与党国民党の党首選に出馬すると表明した。
また、コリンズ警察相も同日、党首選に立候補すると明らかにした。5日に出馬表明したコールマン保健相と合わせ、これで3人が立候補の意向を示した。
イングリッシュ副首相は、キー首相の後任として最有力候補とみられている。
●ガンビア
南アフリカにあるガンビアでも、実は大統領選挙が行なわれていた。
西アフリカのガンビアで12月1日に実施された大統領選。
2日の開票で、野党統一候補のアダマ・バロウ氏(51)が、5選を目指した現職ヤヤ・ジャメ氏(51)を破り当選した。
バロウ氏@news.ameba
1994年のクーデター以来、22年間にわたり権力を握ってきたジャメ氏が敗北する大番狂わせとなった。
ジャメ氏は2日、国営放送で「私の時代は終わった」と述べ、選挙結果を受け入れた。
首都バンジュールでは、大勢の人々が街に繰り出し、「自由が訪れた!」と歓喜に沸いている。
ジャメ氏は・・・
「私の番はもう終わりだと、アッラーが言っているのだ」と述べ、敗北を認めるとともに、政権移行に協力すると表明した。
今まで政敵を徹底排除してきた独裁者のひょう変ぶりに国民は驚きを隠せないでいる。
ジャメ氏@news.tbs
ジャメ氏は野党関係者やジャーナリスト、同性愛者らを弾圧し、国際人権団体などから人権侵害や強権体質が批判されていた。
また、彼は「10億年支配する」と述べ、薬草などを調合して「エイズ治療薬」を作ったり、黒魔術で叔母が死亡したと思い込んで「魔女狩り」を行ったりするなどエキセントリックな言動や行動が目立った大統領だった。
●イタリア
首相辞任表明
国民投票で否決後のレンツィ首相@www.afpbb
イタリアでは、レンツィ首相が「国民投票で憲法改正が通らなければ辞任する」意向を出していたが、
4日の国民投票で過半数が改憲に反対。
これを受け、レンツィ首相は「辞任」を表明した。
しかし、イタリアの次の総選挙は2018年2月まで予定されてない。
イタリアのセルジオ・マッタレッタラ大統領は、それまでの期間の首相の役割をする代理を他に立てるのではないかとみられる。
~2017年の動き~
どのような国が首脳の交代となるのか?
コチラに関しては、また後日ブログにあげたいと思うが、主要国家はドイツとオランダである。
また、韓国も今後の動き次第では2017年度大統領選挙となる可能性がある事だけ述べておく。
●ドイツ
2017年国政選挙予定
●オランダ
2017年国政選挙予定
●韓国
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の一連のスキャンダルを通して、12月3日に再び第六回大規模デモがあり、即退陣を国民側は要求している。
国会議員も弾効訴追案を出している。
朴槿恵(パク・クネ)大統領は6日、青瓦台(大統領府)で与党セヌリ党の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)代表、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表と会談した。
「9日に予定されている自身に対する弾劾訴追案の採決を止めてほしい」
と最後の訴えをした上で、同党執行部が求めた
「来年4月の退陣、6月の大統領選実施」
を受け入れる意向を示した。
これが通れば、2017年6月に韓国でも大統領選挙が実施されることになる。
大きく世界のトップが動いた2016年
そして、動き出す2017年
激動の年だと改めて思う。
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