拝啓 私へ』にて、私から私に、手紙を書きました。
そうしながら、自分が過去どのように過ごしてきたのか、振り返る良い機会になりました。
自分で書きながら、胸が熱くなってきたのを感じながら書いていました。
もともと、教育に興味があったYoは、日本の学校教育のあり方について、よく考えることがありました。といっても、高尚なものではなく、もっとこうであったらいいのにな^^という程度のものでしたが(^^;
この、教育について、「あなたのため」と言いながら、涙を流しながら子ども時代を過ごしてきた方も多くいたということを、最近知るようになりました。
例えば、Tさんという方がいました。
このTさんのご両親は、良い学歴を持って社会に出れなかったことに対するコンプレックスが強く、Tさんが幼いころから、「お父さん、お母さんのような悔しい思いはさせない。あなたはなんとしても大学にいきなさい。」と言われて育つようになりました。
物心がついたころから、毎日ピアノの練習と勉強をさせられ、遊んだ記憶がほとんどなかったとおっしゃいました。
そして、テストで良い点数をとっても、お母さんから怒られました。
「勘違いしないで。テストで良い点がとれたのはあなたの力じゃない。お母さんのおかげなのよ。わかってる?」
と言われたそうです。
衝撃ですよね。
また、小学校の友達と交換日記をしているのを見つかったときには、「勉強以外のことをするな」と怒鳴られ、叩かれ、その後1ヶ月間、無視されたそうです。
なんと(T T)
それで、Tさんは無意識のうちに、お母さんに対する恐怖心が芽生えてしまいました。
そして、自分が「教育虐待」の被害者であるということを、30歳を過ぎてから結婚して気づくようになりました。パートナーである夫にやたらとくってかかるようになり、明らかに八つ当たりだったと、また、さらにお子さんをもうけようと思った時、とてつもない恐怖と不安が襲ってきてパニックを引き起こしてしまいました。
Tさんはそのあと、心理カウンセリングを受け、ようやく過去のトラウマから解放されました。
Tさんは、「私は『母親という名前の宗教』にとらわれていました。母の信条に反することをすれば天罰を受けることになると思い込んでいたのです。」とおっしゃり、ようやく「母親という名前の宗教」を抜け出し、母親に恐怖を感じなくなったそうです。
私たちも何か、生きている実感がない。職場、学校、家庭、どうしても人間関係がうまくいかない。原因は自分でもわからないけれども、いつもイライラしていて怒りっぽい、そんな満たされない感覚があるとしたら、この文章を読んでいらっしゃるみなさんも、もしかしたら「教育虐待」の被害者かもしれません。
本当に必要なものがなんなのかわからなくて不安だから、念のためにあれもこれもと、子どもにやらせてしまいます。だからキリがなくなり、子どもたちが追い込まれてしまうことになります。
本当に大切なものが、見えなくなってきているこの時代、わたしたちは、「あなたのため」と言いながら、その人を追い詰めてしまっていることがあるのかもしれないと、自分の胸に手を当ててよく考えてみる必要があると考えます。
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「あなたのため」は本当に「あなた」のため?
2015.07.14
コメント
コメント一覧 (1件)
Tさん、なんと悲しい話(TT)でもそういうことってあるんですよね、、、大人になってから気づくという。幼児教育の現場にいると、完全な虐待ではないけど、やや虐待?というケースはありますね(><)