このページに行き着いた方は、
帝王切開での出産をされた方でしょうか。
あるいは帝王切開での出産を
宣告された方でしょうか。
今や5人に1人が
帝王切開での出産と言われています。
私は、37週1日で
予定帝王切開で娘を出産しました。
予定…といっても、
手術のたった2日前に決まったのです。
医師から宣告されたときは、
たまたま一緒に来ていた夫と2人、
頭が真っ白になってしまいました(苦笑)
出産って、
皆が自然分娩で生むわけじゃないんですよね。
知っていたけれど、
わかってなかったかもと思います。
まさか自分が帝王切開術を
受けることになるとは思ってなかったです。
これについては追って
当時の状況を取り上げようと思い、
新カテゴリーを作ってしまいました。
帝王切開術って、
お腹には大きな傷、
そして…思ってもみなかった人にとっては、
人によっては
心にも大きな傷が残ることがあるなと思います。
私も…
あまり話したことはありませんが、
両方に傷を負いました。
無事に生まれてきたから、それが一番。
わかっているけれど、
どこかに負い目があるんです。
まだ自分が帝王切開になると決まる前に
言われた助産師さんからの言葉とか
出産後、別のときに実父から言われた言葉とか
本人たちは悪気があって言ったのではなくても、
心にずっと引っかかっていました。
(別の機会に紹介しますね
…といっても、大したものではないんですけど)
でも、このセリフを聴いて、
涙が出ました。
もしかして私と同じように
帝王切開に傷を受けたり
負い目があったりしている人がいて、
もしかしてこの言葉が
心を軽くすることもあるかもしれないと思って、
こちらに紹介させていただきます。
「帝王切開は確かに手術です。
お腹を切って、子宮を切って、
そして赤ちゃんと胎盤を取り出して、
そのあとお腹を縫う手術です。
ですが、帝王切開を受ける妊婦さんは、
自分のけがや病気を治すためでもなく、
赤ちゃんの命を守るためだけに
命を懸けて自分から手術台の上に上るんです。
帝王切開は、立派なお産です。
自然分娩も帝王切開分娩も同じお産なんです。
赤ちゃんが無事に生まれて、
赤ちゃんに会えた時の顔は、
さっきの森さん(ドラマ中で帝王切開術を受けた妊婦名)
と同じ表情なんです。
『ちゃんと生む』というのは、そういうことです」
(参考:ドラマ『コウノドリ』第7話 主人公のセリフより)
私が一番心を打たれたのは
「自分のけがや病気を治すためでもなく、
赤ちゃんの命を守るためだけに
命を懸けて自分から手術台の上に上るんです」
という部分です。
そっかぁ、私もちゃんと
この子のために命懸けてたんだぁ…
当たり前のことかもしれませんが、
麻酔を打って、
術後の痛みはあれど
陣痛のすさまじさも知らない私は、
楽に生んだ…とまではいかなくても、
自然分娩の妊婦さんのように
命を懸けたような気はしていませんでした。
でも
「自分以外の人のために
手術台に上って身体を切る」
ってものすごいことですね。
手術に絶対はないし、
死んでしまうかもしれない。
輸血が必要で、
あとで何か問題が起こるかもしれない。
絶対に安全な手術なんてないんです。
でも、まだ見ぬ我が子のために
様々なリスクをわかって
お腹を切るんですよね…。
私は自分の傷痕を「勲章」とまでは
思えてないのですが、
「お腹を痛めて生んだぞ」って
思えるようになりました。
もし以前の私のように
人知れず悩んでいる方、
傷ついて苦しんでいる方がいらっしゃったら、
胸を張ってくださいね。
あなたは命を懸けて出産したのは
まぎれもない事実なんですから。
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