最近ニュースと言えば、朴槿恵(パク・クネ)大統領のスキャンダル報道だ。
11月も最終週となった今朝、
12月が始まる今週は、朴槿恵大統領に対する弾劾手続きを始め、特別検事の任命、国政調査の日程が息つく間もなく続くため、国と政界の命運を分ける”激動の一週間“となる。
というニュースが上がっていた。
そもそも、一体何が起こってスキャンダルになったのか?
今回は、その流れをまとめてみようと思う。
大統領のスキャンダルとして韓国テレビを騒がしたのは、
2016年10月24日である。
韓国のテレビ局が「朴槿恵(パク・クネ)大統領と親しい女性である崔順実(チェ・スンシル)氏が朴大統領の演説文44件などの資料を演説前に受け取っていた。朴大統領の側近がチェ氏に流していた。」と報道。
朴大統領は「演説原稿や発言資料などを事前にチェ氏に提供していた事実」を認め、国民に対して謝罪。
この日から、様々な事がじょじょに明らかになっていく。
そもそも、朴槿恵(パク・クネ)大統領と崔順実(チェ・スンシル)氏はどこで知り合ったのか?
そのルーツは、崔順実(チェ・スンシル)氏の父である崔順実(チェ・テミン)氏にあった。
@ameblo
朴大統領は崔順実氏より先に、崔順実氏の父である崔太敏(チェ・テミン)氏に出会っている。
崔太敏氏は僧侶となった後、70年代初めに仏教・キリスト教・天道教を総合しながら「永生教」を創始して「教主」となる。
74年、朴氏の母殺害後、太敏氏が朴氏に慰めの手紙を送った事をきっかけに会うようになる。
その席で崔太敏氏が「夢に出てきたあなたの母のメッセージだ」と言って、「お母さんは亡くなったのではなく、あなたの時代を開くために道を譲ったことをなぜ分からないのか」と伝える。
75年4月に崔太敏氏が「大韓救国宣教団」を設立し、5月に開催した「救国祈祷会」、6月の「大韓救国十字軍」創軍式などに朴大統領が出席する。
76年には、朴大統領は崔太敏氏が統合して設立した「セマウム奉仕団」の総裁となる。
崔太敏(チェ・テミン)氏は自分で宗教を立ち上げて、自らがその「教主」になった人。
その教えに朴槿恵大統領も惹かれて入信したということになるのかな?
その娘である崔順実氏とは40年にもなる仲で、朴氏のそばに随行する姿が様々なメディアに残っている。
その後、崔順実氏の夫が朴大統領の秘書になり、夫は秘書をやがて辞めるが、その後も夫婦そろって朴大統領を支援する立場に。
ここまでが、主要者の詳細である。
では、一体何が世論を騒がせるスキャンダルなのか??
@www.zakzak
①大統領が【一般人】に演説草稿をはじめ、青瓦台(大統領府)の国防・外交・経済・北朝鮮関連の機密文書を事前に渡していたこと。
また、それにより【一般人】が国政に介入していたこと。
②崔順実氏が二つの財団の設立や計約800億ウォン(約73億円)の資金集めに関与し、財団を私物化していた疑惑があること。
また、個人会社などを通じ、財団の資金を流用した疑惑があること。
さらに、韓国の名門女子大学である梨花女子大の入試関連資料を事前に入手し、自分の娘が合格するよう圧力をかけた疑惑があること。
まだほかにもロッテやKTといった韓国の大手企業に圧力をかけて崔順実氏の会社に何億という単位での発注強制や金銭送金など、様々な疑惑がぞくぞくと出てきている。
このようなことが明らかになり、韓国の国民が「騙された」と憤怒している状況だ。
市民の怒りは日々増しており、今月26日土曜には、市民による大統領府にまで練り歩く第五回デモが行われた。
その数、なんと!
190万人!(@_@)
朴大統領は、国の捜査要請に対して「幻想だ」「人格殺人だ」と述べ、検察を拒否している。
しかし、弾効や特検、国勢調査が本格化する一方なので、それらは免れられないだろう。
検察は朴大統領に対して職権乱用・公務上機密漏洩・強要の疑いに続き、賄賂罪の適用まで念頭に置いている状況だ。
12月、韓国は一層大きく揺らぐ年末になりそうだ。
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