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【摂理人が書く物語】天の宮で愛を歌う その4

賛美は神様への「告白」だとおっしゃっていました。 彼女の神様への真摯な「告白」、それが会場の皆の心情を貫いて…涙が溢れました。 G「…」 A「うぅぅ…」 次の出し物に参加するGさん、Aさんも舞台横で準備をしながら泣いていました。 G 「(あぁ、本当に変わったんだなぁ… あんなに素敵な笑顔ができるなんて。)」 賛美の最後、Uさんはとびきりの笑顔になりました。それは横目からしか見えないGさんにもわかるくらい、素敵なものでした。 G「(本当に…みんな変わったんだなぁ。)」 ふと、Gさんは今日の芸術祭を回想します。 人前に出るのが苦手、踊るのが苦手なAさん。 今まで神様のことを知らなかったLちゃん。 教会でも光を放てず、おとなしくしていたNさん。 素晴らしい才能があるのに自信が持てなかったTくん。 人にきつく当たっていて、真面目だったMさん。 彼らを中心に、今回の芸術祭でみんながそれぞれ変化した姿が表れ、個性の光を放っていました。 G「(そして…私も。)」 そう、今までAKBのことで頭がイッパイだったGさんが、神様と真摯に向き合い、こうして貴重な「聖歌隊」として舞台に立つ。 G「(このこともすべては…)」 H「さぁ、そろそろ私たちの番だ。 感動する気持ちもあるだろうけれど、切り替えて私たちの賛美に集中しよう。」 前の出し物を終えたRさんが合流して、聖歌隊長のHさんが皆をまとめます。 O「…それでは、この芸術祭もいよいよラストの出し物です。 最後は聖歌隊による賛美です。どうぞ!」 司会のOさんの合図により、舞台に立つ聖歌隊。 G「(うぅ…やっぱり緊張する。 たくさん練習したけど…。)」 天の前に賛美を捧げる聖歌隊。 その舞台に初めて立ったGさんは緊張感でいっぱいになります。 指揮台に立ったHさんが、それを見て…笑顔になりました。 G「(あ…)」 その笑顔を見たGさんは気づきました。 「ただひたすら、神様だけを見て賛美すればいい」と。 Gさんは緊張が解け…それを確認したHさんが指揮を始めました。 Tくんの伴奏が始まり、聖歌隊が歌い始めます。 -祈りを聞き入れたまえ 朝に 夕に 求めます- その歌は、ある人の祈りの姿でした。 その人は、自分のいる場所で、ただ独り、すべての人のための祈りを捧げていました。 その人のいるところは、決して楽な環境ではありません。体も痛み、苦しみも多い。それでも、その人は自分のためにではなく、愛する人のためにひたすら祈りを捧げていました。 -時を悟らせたまえ 声あげ叫んでも 深く悟りきれず 時は流れ 残りわずか 心焦る 彼らのため祈る もうできないときまで…- その人の心情と祈りを忘れないように、その人を遣わした神様に感謝と栄光を帰すため… 聖歌隊一人一人がその人の心情で賛美を捧げます。 その声が重なり、ハーモニーを奏で…天の宮に虹のような歌声が満ち溢れます。 そして、曲は終盤へ…。 -引き上げだけ考えるように あとわずかなこの機会 運命変えられる 今日も叫ぶ 手が擦りきれ 胸裂けるほど…- 誰かが祈らなければ、救われることはない。 その人の自分を犠牲にした祈りが、一人一人の運命を変え…そして、世界を変えていく。 その人の祈りの上にそれぞれが変化し、芸術祭で個性の光を放ちました。 今日少しいいことがあった、成長した、救われた…もし、そういうことがあったなら… それはその人の祈りが届いたことなんです。それはすべての人に与えられる神様の愛なんですよ。 私にも、みんなにも、そして…あなたにも。 その愛が届きますように。]]>

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